『アイトン・フォレストの隠者 修道士カドフェルシリーズ14』エリス・ピーターズ(光文社文庫)
【――修道院の寄宿舎に預けられていたリチャードは、亡くなった父親のあとを継ぎ十歳でイートンの荘園主となった。野心家の祖母ダイオニシアは、領地拡張のため両隣に荘園を持つ領主の娘と孫の結婚を画策していた――そのリチャードが突然、姿を消した。自らの意思か、それとも……一方、修道院が所有する森の中で、アイトンの草庵に住む隠者カスレッドの従者を訪ねた男が死体で発見された。この二つの事件に繋がりは……。】
リチャードの父親がラドルファス修道院長に息子の後見を頼んでいて、息子に教育を受けさせることを希望していたから、リチャードをすぐに家に連れ戻そうとするダイオニシアの申し出を修道院長は断った。
ダイオニシアはイートンの森の草庵に巡礼者カスレッドとその従者ハイアシンスを住まわせた。カスレッドはすぐに一帯の人々から聖者として尊敬を集めるようになった。
その従者ハイアシンスは、修道院所有のアイトンの森の森番エイルマンドが森の中でケガをしているのを助けたことで、エイルマンドとその娘アネットと親しくなった。
一方、スティーブン王に包囲されたオックスフォードから女帝モードの使者としてブールシェという騎士が脱出して、モードの盟友フィッツカウントのところに向かったが、途中の森の中で乗り手のいない鞍に血のついた馬が発見された。
逃げた農奴を追跡してシュルーズベリにやって来た荘園主ボロゴが、逃げた農奴の風体とハイアシンスが似ていると聞いて、カスレッドに会いに行った帰りに森の中で殺された。ボロゴがシュルーズベリに来たことを知ったハイアシンスは草庵に戻らずに行方をくらまし、その直後にリチャードも行方不明になった。
修道院に宿泊している旅の途中の鷹匠のレイフにカドフェルは興味を持つが、これはきっと行方不明になった騎士ブールシェに関係ある人なんだろうと思った。
そして今までのシリーズの展開からみて、隠者カスレッドって殺されたと思われているブールシェなんじゃないの?と思った。
どうして正体を偽らないとならないのかは全然わからないけど。
それで、ネタバレになるけど、
予想通り、カスレッドはブールシェだったんだけど、そうなった理由が思ってもみなかった理由だったので、ヒューと同じように驚いた。
リチャードが監禁されていた場所から逃げ出すシーンはハラハラした。
追いかけているアストレーにはすごい腹立った。
アストレーの娘ヒルトルードのことは、自分よりもずっと年下のリチャードと結婚したら幸せになれるはずがないと可哀想に思った。
本人が登場した時、ちゃんと自分の意思をもった娘なんだと好感を持った。
リチャードと結婚せずにすんで、好きな相手と結婚出来たらいいな、と思った。
次々と色々な事件が起きたけど、最後にそれがきちんと収まって良かった。
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